- 作者:内田 百けん
- 発売日: 2002/04/25
- メディア: 文庫
けれどあくまでも随筆集。たぶん。
いやぁこれはおもしろいぞ。
8月にブックカフェ?古本屋さん?で買ってからちびちび読んでたものを、ついに読み終わってしまった…!
内田百間さんのことを知ったのは、細野さんのライブでのMC。
2016年のツアーの岡山公演MCにて、細野さんの「岡山といえば…」という言葉に続いてお名前が出てきたのがきっかけ。
失礼ながらにそれまで存じ上げなかったけれど、すぐに検索してみたらどうやら怖い類の小説をお書きになる方のようで、
お名前は心に留めて、著作は手に取らずにいたところで、今年の夏。この本に出会いまして(冒頭に戻る)
いやーーーーおもしろい。面白いのもあるけど、おもしろい。
あまりにもおもしろくて、収録作のひとつの概要を家族に話してみたところ、落語みたいと言われてなるほどなぁと思うなど。
お父様との出来事を綴ったエッセイ(連載)をまとめた本。なんと2021年春にドラマ化されるそうで。
www.tv-tokyo.co.jp
しかしまぁ、これは…スーさん…すごいな……すごいなぁ
先日、家族の周りになにかあったときに*1
人一倍うろたえて、自分の仕事のことばかり口走っていた自分には刺さる はぁ
間違いなく2021年の課題のひとつだよな…借りて読んだけど、手元に置くべく手配します。
それとは別に、2020年だからこそ刺さる言葉もあって。
心臓が動いているだけでは、その人は「生きている」とは言えない。外的刺激が人を活かす。
自由に動けなくなったいまでは、以前の日常を薄くトレースすることさえ娯楽になりうる。
(「真っ赤なマニキュア」より)
ケアハウスにいらしたご親族のことを書いている文章なんだけれど、
この段落で突然わが身のことのように、実感を持って今の、今年の状況を言いあらわしているようで
読んでいるうちにはっとした。
近所へのコンビニやスーパーやドラッグストアへの買い物、運動不足解消のための散歩、在宅勤務時の昼食づくり、
どれも生活に必要なこととはいえ、「娯楽」として機能していた面も間違いなくあったように思う。
外的刺激、どんな環境に置かれたとしても取りに行きたいし、取りにいかないとなぁ
と思うと、また本が増える年末年始
水瓶座さんよ、グレートコンジャンクションとやらがあなたの星座で起きますよ、と言われつづけて1年(たぶんそれくらい)
なんかまた大変なことが起きるん……?
いやもう2019年末~2020年冒頭にいろいろひっくり返したし、そのあとはひっくり返されもしたけど…まだなんかあるん……?
と思っていたところで、この本を読んで「大丈夫」だと思えた。
そしてもうひとつ、2019年1月1日に感じたことを思い出した。
ポルノグラフィティ 16thライヴサーキット"UNFADED" 大阪城ホール公演終わりに感じた(そして書き残してた)こと。
このツアー、めっっっちゃしあわせになると同時に、正直めっちゃ苦しい場面もある。
わたしはまだまだだ。至らないね。それでも、こうしてしあわせに一緒に新年を迎えられて、心からうれしいです。
そういう存在でいてくれてありがとう。こちらこそ、新年もよろしくお願いいたします。なんかこう…かれらとの距離というよりは、かれらに影響されてつくりあげた、自分の理想との距離を感じた。
打ちのめされた。やることだらけだ。
ほんとにね、いまもそう、やることだらけだよ。
そしてそれをやるのは今年なのか、と感じてもいる。
Perfume COSTUME BOOK 2005-2020
- 作者:「装苑」編集部編
- 発売日: 2020/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
メジャーデビューから2020年までのお衣裳のうち(なかには数分のTV出演一度だけ、そのフェスだけで着用されたものもある)
3人分が公式の手元に現存するものが、すべて撮りおろしでまとめられている。
そうなると当然ですが300ページ超の厚み、やーっと全部目を通せた!
本物を近くで見たことあるもの、テレビや写真で見たもの、おそらく初見のもの、いろいろあった。
そんななかで以下自己満足、載っているなかですきなお衣装を羅列してみる
(ナタリーさんありがとう)(ほぼ暗号です失敬)
シティMV(これオリオリだったのか…!)
- アーティスト:Perfume
- 発売日: 2006/01/11
- メディア: CD
ltwアー写(アニエス〜〜!)
natalie.mu
ワンディスMV(怪獣ワンピ〜〜!)
- アーティスト:Perfume
- 発売日: 2009/03/25
- メディア: CD
代々木の赤×白(イーリーキシモト〜〜!)(そしてこのナタリーさんのコメントがよき)
natalie.mu
直角二等辺の白(のっちの!七部丈パンツ!!!)
natalie.mu
直角二等辺の黒×ゴールド(TOGAやん〜〜)
natalie.mu
ねぇのマリメッコ(カラータイツ~!!)
natalie.mu
東京ドームの黒×蛍光(鉄板、なにがか知らんけど)
natalie.mu
WT3のミントグリーン(色がすき)
natalie.mu
紅白2015PMU歌唱時(紅白の舞台で差し色が赤なのがにくい!)(これだけ引用できる画像が見つけられなかった)
Iyw(やっぱ三者三様なのがよい)
natalie.mu
Perfume Clips 2(ゆかちゃんのコートが欲しいです)
natalie.mu
REQUESTAGE15(色味がすき!)
funky802.com
FPツアーのピンクもブルー(↓)も変形版も(↓↓)
natalie.mu
natalie.mu
再生MV(差し色!のっちの髪型と長めのパンツ丈がよき)
natalie.mu
P cubedグリーンボレロとオーバースカート(シルエット!)
natalie.mu
わたしはたぶん三田さんのお衣裳がすきなんだろうな。
そしてこれからもたくさんのお衣装を見られたらいいな、と、ただそれだけを願ういちファン。
* * * * * * *
そして以下、1年のまとめ…というと大袈裟だけれども、自分語り入ります。また長いです。
突然ですが。
ここは完全に自分のための文章を書く場所として設定してて。
主なコンテンツ(という表現自体が他者を意識しているようなものに感じるのはわたしだけか)であるライブの感想文もそう、
いつかのわたしのために書いてる。(その"いつか"には書いている途中の自分のことも含む)
でも2020年、必要に駆られて他人に読まれるための文章を定期的に書く必要が生じて
(つまり仕事でいわゆる定時報告をするようになって)。
憂鬱な気持ちになりつつも、まぁもう10年…以上かな、ここで文章を月に1回は書いていたから、
書くこと自体への慣れはあるし、と思っていたところで。
思い出した。文章を書くこと自体は苦でないにしても、人に読まれるための文章を書くのって、苦手だったわ。
それが苦手で、大学入試のときも小論文のない学校を選んだし、
ゼミを選ぶ条件にも卒業論文が必須でないことを入れていた。
(もっとも、結果的に卒業論文以外でたくさん書いたけれど…*2)
しかし仕事なのでそんなことは言っていられず、やむなく人に読んでもらうための文章を書こうとやってみたところで、
全然伝わらない。納得できるものにならない。でも期限までには出さないといけない。
先輩が書いた文章*3は、読みやすいし、端的にまとまっているし。
それを参考にさせてもらったうえで、当たり前だけど自分の報告は自分で続けないといけない。
そんな経験をした年の瀬に、この感想文を書きあげた。
yellowsky.hatenablog.jp
「書きあげた」と表現したとおり、それこそ1年前くらいから書いては寝かせ、また書いては寝かせていたものを、
やっと形にできたのが12月の頭で。
その書きあげたタイミングで、内容を煮詰めただけでなく文章の構成も変えた。
これまでに書いてきたような箇条書き*4のような形式ではなく、
全体をひとつの文章として書くことを意識した。
今回は、そのほうが読むときにわかりやすいと思ったから。書けるかどうかはわからないけれど、やってみようと思った。
そして自分が納得できるなと思ったところで筆を置いて、ここに載せたところで、
おともだち*5から、とてもうれしい感想をもらった。本当にありがとうございます。
伝わったんだ、と思えたし、そのことがとてもうれしかった。
それと同時に、普段の仕事(≒生活のための活動)で重い腰を上げながら取り組んできたことが、
巡り巡ってここに、自分の人生でだいじにしているところ、重きを置いているところに生かされたんだな、と
これまでにない気持ちになっている。
ここでは自分が書きたいことを書くことがいちばんだいじだけれど、
それをどういった形で書くのか、そのことは都度考えて書きたいな。
そして、書きたい形で書けるだけの力はつけたいなとも思う。つまりまだまだがんばりましょう、といったところ。
* * * * * * *
というわけで、ここまで読んでくださってありがとうございます。
長くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。