Dreamin' Dawn

ほとんどまぁまぁのポエム

<2021年3月の読書記録>

著者が1928年に(!)女子学生に向けて行なった講演をもとに書かれた小説。
テーマは「女性と小説」。「もしシェイクスピアに妹がいたら…」というたとえが秀逸で、強烈。

読むのに数カ月かかったけれど、それは読むのがもったいない気持ちと、内容のもつ力が大きかったからで、
とても読みやすかった。
ウルフならではの文体と言われるのかな、できごとの記述とともにそのときの思考が綴られていて、
その両方が並行して描かれている。
それはわたしの日日の体感と似ている。時代が違うので触れるものも違うし、思考する内容も離れている部分が多いけれど、
なにかを目にしたり耳にしたりしたときになにかを考える、そのバランスが似ている気がしている。

いまの時代も「女性だから」苦しんでいるひとたちは少なからずいる。
かくいうわたし自身、社会のなかで生きていてそう感じるときもある。
それでも、いま自分たちの手のなかにあるものは、これまでにだれかが苦しみながら勝ち取ってきたものだから。
いまのわたしも苦しみながらも諦めないようにしていたいと思う。


川上未映子「刺繍糸」

国際女性デー(3/8)に朝日新聞朝刊に掲載された短編小説。
www.asahi.com

他所に書いた、読後の率直な感想がこれ

ときに自分が選ばない/選んでこなかった道を選ぶ人びとが描かれている未映子さんの小説は、想像することを教えてくれる
そしてそんなことを言っていたら、いまの自分にストレートに突き刺さる箇所が出てきて打ちのめされる このお話がまさにそう

上記の「自分ひとりの部屋」と通じるところが大きいよな、と思っていたところで、
いま考えると、先月の読書記録に書いた岸さんのお話にある、「他者の合理性」のお話にも通じるものがあるよなぁと
こういう作品を読むことができるのは、わたしが小説というジャンルの本を読みたい(読むひとでありたい)と思う理由のひとつだなぁ