Dreamin' Dawn

たいがいまぁまぁのポエム

<2022年5月の読書記録>

たぶん購入時(≒発売時)以来の再読。となると…4年前になるのか。

サリンジャーの作品をはじめて読んだのが、その2018年で。そのときの感想として、こんなことを知人に話したことを覚えている。
「(当時の)若者が夢中になったことはよくわかるし、わたしも若いときに読みたかったと思う。
でもまだ、いまの年齢ならギリギリこういう(若者としての)読みかたができなくはなかったし、それができたからたぶんこれほどの衝撃を受けている。
だからいま読んでよかったと思う。もうちょっと遅かったら、感想がちがってた(間に合わなかった)かもしれない」

(当時の感想文には書いてなかったね)
yellowsky.hatenablog.jp

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今回読んで、「あ、もう前に読んだときと変わったな」と感じている。特に『ライ麦畑〜』のホールデンにまつわる作品について。
あのときがたぶん本当にギリギリセーフだったし、たぶんいまはもうギリギリアウトのほうにいる。
アウトのほうにいながら読むのも悪くないけれど、セーフのほうにいながら読んだ経験を知っているから、「前とちがうな」という感覚はどうしても残る。
そのちがいを味わえることも、サリンジャーの物語の特性なのかなぁ。個人的には、再読でここまで印象が変わったおはなしってあんまりないかも。

ただ、グラース家の物語に関してはそうではなくて。まだセーフ側の感覚で読んでいる。もっと有り体にいうと自分ごととして読んでいる。
特にハプワース、シーモア(11歳)の書いた手紙


というわけで先日出た新刊も買いました。リアルタイムで新刊が買えるよろこびよ。