こちらもツアーに行く前にまとめます(理由は後述)
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このビジュアルすごくすきなんだけどな。ブライアン・イーノ感。もっと推してほしかったな。
というわけで、両日とも映画館で観てきました。
どうやらMV単体でなく、作品としての配信等は現時点でなさそうなので、記録として…。
MVの間のストーリーを覚えている限り(メモなし記憶のみ)、文字で書き表せる限り、書いてみました。
違っているところがあればぜひぜひご指摘ください…!
なお、「★」をつけたところは補足や余談だと思って読んでいただければ。
* * * * * * *
「ブレス」の音源ががBGM風(ラジオ音源みたい)に流れる
小学生くらいの少女(黄色と白のTシャツ)自分の部屋で机に向かってポルノのCDジャケットの模写、とにかく描く
布団の中へランタンを持って入ってでも描く、そして寝落ち
段ボールで自室に秘密基地を作っている
ピンクのネオン管、ジャケ写や過去のCD特典のステッカー(たしか「キング&クイーン」の購入特典だった、黄色と青のロゴステッカー)を、秘密基地の壁や床に貼りまくる
このあとの場面のカットが予告編のように、カシャカシャというシャッター音とともにいくつか出てきて(MRIとケーキに乗った赤いベリーのドアップは覚えてる)
画面真っ暗→赤字でVisual Albumのロゴ、「暁」の文字だけワンテンポ遅れて出る
(なんかあったかも)
1.ブレス
youtu.be
自宅リビングのソファにて
小学生くらいの少女(ピンクのTシャツ)がカットされたケーキ(赤いベリーが乗っている。タルト?)を食べる
隣にはお母さん、白い紙を持って向かいに座っているだれか(お父さん?)と喧嘩
徐々に大きくなる耳鳴りのような音
テーブルの上のカップが倒れる、少女はケーキをテーブルに置いてソファから立ち、テーブル横の椅子?の下に潜り込んで耳を塞ぐ
画面が切り替わり、少女は暗い夜の道を走って逃げ出す(ピンクのTシャツのまま)
車道に出たら自動車のヘッドライト、轢かれる!と思ったら車が止まる
車は黄色いタクシー、川口ナンバー*1、後部座席が開く、少女が乗り込む、膝を抱えて座る
運転手の名札に「新藤晴一」「免許期限2022.8.3(『暁』リリース日)」
新藤(眼鏡)「どちらまで?」
少女「どこでもいいから連れてって」
新藤はラジオのチャンネルを変える「AM 157」
夜道を走り出すタクシー、徐々に山の中へ
後部座席から見た新藤が眼鏡をかけていない
道中に道路標識(制作物)がふたつ
ひとつめは三角で落石注意のイラスト、文字は「CAUTION」
バックミラーを見る新藤の顔が映る、左ハンドル、なんか目がおかしい
もうひとつの標識が映る、白地に黒文字で横長の看板「ZOMBIES ARE(改行)STANDING OUT」
運転手の新藤はゾンビだった……
「Zombies〜」(曲)がイントロ?から流れはじめる
タクシーが止まる
少女は外へ出る、尻もちをついた格好で座り込んだまま後ずさる
タクシーから出てきたゾンビ新藤、少女に迫る
2.Zombies are standing out
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曲が終わって山中に立っている少女、なぜか1人、タクシーもいない
さっきまで座り込んでいた草むらにて、上から強い光でパッと照らされる(UFOからの光みたいな)
雷が落ちてくる
瞬間移動してサーキットへ、少女はキッズダンサーのいでたちでコースに寝転がっている
(同じ子だという設定だと思われる)(実際に同じ子なのかどうかは、キッズダンサーがメイクしていたのでその場ではわからなかった)
(実際には同じ子ではなく、寝転がっているのは別のキッズダンサーさんだった模様)
画面が切り替わる、宇宙から見た地球の映像
一気にズームインして渋谷の雑踏?(スクランブル交差点?)の映像
4.VS
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黒い画面、画面下のほうに「10 YEARS LATER」の白い文字
MRIに入る男性
マスクをつけた主治医からの宣告
1人病院の廊下を歩く男性、白いTシャツ
自宅?仕事場?のガレージに戻る、白いシャッターを上げる
ホイール(?)にカメレオンが乗っている
男性の手にはスパナ
(たぶん回想)深緑の作業着、首にはBEタオル、車の下に入って作業、補助の男性もいる
(10年後=今に戻る)白いTシャツの男性が車のバンパーを開ける
10年後の少女(娘)が、仕事場の2階から話しかける
娘「お父さん、こんな時間になにしてるの?」
お父さん「乗らないか?」
娘「今から?笑」
お父さん「ドライブしよう」(このへんのセリフは曖昧)
ふたりで車に乗る、車の音の後ろで、「カメレオン~」の間奏が鳴っている
娘「どこ行くの?」
お父さん「遠くまで」的なこと言ってたような
(★これ、ゾンビに乗せられて、との関連あるのかしらん…10年前はゾンビ、10年後は父親と)
5.カメレオン・レンズ
youtu.be
昼間のリビング、壁には『VS』のポスター、たぶん10年後のシーン
掃除機をかけるお母さん
テレビ?ラジオ?から「証言」の音源が流れてくる
曲に合わせてコンテンポラリーダンスを踊りはじめるお母さん
ソファに座るお母さん、横になったところで…
突然の岡野昭仁(本物)歌謡ショー「証言」、お客さんはお母さんだけ
お母さんひとりに向かってうたいかける岡野昭仁
周りはちょっと暗くなってミラーボールが回る、窓には歴代シングルのポスターが増えている(キング&クイーン、VS、THE DAY、リバル)
曲がサビ終わりまで進んだところで目が覚めるお母さん マキタの掃除機を抱えてソファで眠っていた模様
目が覚めて、首を捻りながらまた掃除機をかけはじめる
6.証言
youtu.be
10年後の少女
自分の部屋に置いてあった木箱(子どもが入れそうなくらいの大きさ)を開ける
箱の中にはポルノのグッズが山盛り
最初に手に取ったのは惑ワ不円盤の初回盤(キューブ教官が表紙に入っていた)、次にやってきたのDVD、
そしてレコードプレーヤーのおもちゃ(手乗りサイズ)を手に取る、感慨深そう
小さな人形を1つずつ、おもちゃのレコード盤の上に置いていく
6つの人形が乗る
7.You are my Queen
youtu.be
(★いまゆっくり見て気がついたけれど、6人全員が「Queen」ではないのかもしれない…。
赤い髪のかたは終始曲中の「僕」、「永遠にあなたに仕える」ほうを演じているように思える。
そして最後に出演者のお名前とエージェンシーのお名前がクレジットされていたから、ちょっと検索してみたら、
藤井風さんのMVに出てるかたもいらっしゃるのね)
pumpmgmt.tokyo
曲前の子供部屋の場面に戻る
10年後の少女が箱の中に紙チケットを見つける
水色の紙に白い手書き文字で「Theme Song」
チケットの日付/場所は「2022年12月22日(木)東京ガーデンシアター」
(★わたしにもそう見えたし、複数の人が「2022年だった」とおっしゃってるので、おそらく「2022年」のはず。意図が知りたい)
8.テーマソング
youtu.be
10年後の少女、カラオケに1人、ソファに座ったまま
オケなしで、スマホを見ながら1人でメビウスを口ずさむ「♪もう めぐらせなくてもいいの」
突然別の少女の映像に切り替わる、黒髪ショートカット、細身の少女(このあとMVに出てくる)
同じくメビウスを口ずさんでいる様子(たしか音はなかった)
もう一度10年後の少女、ひとり口ずさむ「♪わかってんだ わかってんだ」
病院の待合室、母と10年後の少女(娘)
娘の手には小さなブーケ、青色のお花?ラッピング?
娘「お父さん喜んでくれるかな?」
母「喜んでくれるわよ、だって好きな花ばっかり」
娘「本当?点数をつけるなら何点?」
母「100点満点で120点!」
娘「ほんとに~!」笑顔で会話
現れる父、チェックシャツ着用、細い黒縁のメガネ
父「ただいま」
娘「お父さん!」
母「おかえり」
娘「おめでとう!(花束を渡す)」
父「おお〜!」
娘「お腹すいた〜」
会話の途中で主治医が話しかける、母娘がお辞儀
10.フラワー
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自宅リビングにて、テーブルの上にベリータルト
母と娘「退院おめでとう!」
母「どうやって切る?食べ切れるかな」
父「そのまま食べるか!」
母「えぇ〜笑 かのん、なんか曲かけて〜」
娘「(スマホを触りながら)なんにしようかな」
母「なんの曲?」
娘「ポルノグラフィティの新曲!」
父「お!お父さんの青春なんだよ〜」
娘「そうなの?」
「ジルダ」が流れる、父が歌い出す「♪週末のバルは〜」
母「なになに、教えて?」
娘が携帯で2人を撮影しはじめる、仲の良さそうな夫婦
父「じゃあ次は2人で映って」
母と娘の写真(動画?)を撮る父
ケーキはいつの間にか別のテーブルへ(母が持ってくシーンがあったかも)
11.ジルダ
youtu.be
リビングにて
父がDVD(?)を手にして話しはじめる
父「そういえば、これポルノグラフィティの新曲のDVDなんだ。中国の四川で撮影されたらしいんだよ。一緒に見よう」
自動車整備場の2階?
スケッチブックにクレヨンでイラストを書く少女(たしか10年後だった)
隣の壁には『VS』のポスター
描かれているイラストは「悪霊少女」MVの少女
13.悪霊少女
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(ここ映像あったかな…?覚えてない)
14.ナンバー
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10年後の少女、自室にて、朝日かなぁ、丸い光が白い壁に当たる
ヘッドフォンをしてくるくると踊る少女
15.暁
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昼間のリビング、食事時
料理を運んできた母、ソファに父と娘
父「お!好きなものばっかりじゃないか!」
母「じゃーん、豚肉とザーサイの炒め物!お父さんこれ好きでしょ?」
スマホを触っている娘
母「かのん、ごはんよ」
娘「あ、今からポルノグラフィティがテレビ出るんだって!」
父「お!見よう見よう」
テレビをつける
母「なんの曲歌うの?」
娘「新曲の『暁』だって」
曲はじまる、父がノリノリで歌いはじめる、笑う母と少女
玄関の呼び鈴が鳴る
母が扉を開ける、ポルノの2人がいる、あんぐり
あとから娘と父がくる、目を見開いて笑顔
「暁」サビ終わりの「♪暁〜」が流れて、冒頭と同じ流れ
画面真っ暗→赤字でVisual Albumのロゴ、「暁」の文字だけワンテンポ遅れて出る
* * * * * * *
メンバーのインタビュー映像
リビングのソファーに座る二人、途中にはスタッフさんからお花を渡される様子も
そのなかの一部だけ、本当に記憶なので、一言一句正しいとは到底言えないんだけれど。
───今回の作品はいかがでしたか?
岡野
「どう…だったんじゃろうねぇ。見てくれた人が」
新藤
「1回観てもわからんかもしれん。
MVとは言うとるけど、ひとつのビジュアル作品みたいな。
映画館でだけ観られるからこその不思議さ(意義深さ?)も味わってもらえたらなと」
最後にストーリー部分のメイキング映像と、クレジットが流れて終了。
* * * * * * *
ここから先は個人の感想です。自分用メモとして。
正直言って、行く前には結構こわかった。
各監督(クリエイター?)さんご自身の曲に対する解釈を映像化したっていう認識でよいのかしらん。
メンバーたちの解釈(意図)を聞き取って、それを映像化したわけではない、と思ってよいのかしらん。
つまり、この映像で表現される解釈が、曲の唯一の解釈と確定されるわけではないよね…?と。
もちろんメンバーがチェックして公開を了承している以上(してるよね?)、メンバーが認めた内容なんだろうけれど
それがもしメンバー自身の解釈、つまり"公式の"解釈だと固定されるのだとしたら…ちょっとこわいかもしらんな、
なぜなら、新藤に教えてもらった「聴き手側の解釈の自由」を、ポルノの作品を聴くうえでなによりも愛しているから。
でもそれは杞憂だったと"感じている"。
もちろん公式からいまだこの作品の制作経緯や意図が発表されていない以上、上記の想像がまったく杞憂だったとは言い切れないけれど。
それでも、最後のインタビューの新藤の言葉を耳にして、杞憂だったと"感じている"。
…またこうやって新藤の言葉に気づかされてる。ありがとう。
もうひとつ思ったのは、「悪霊少女」や「メビウス」のMVメイキングにて。
どちらも海外のクリエイターさんの作品だけれど、歌詞が英語や現地語に翻訳されて、クリエイターさんの手元にある様子が確認できて。
具体的な映像内容のを指定してオファーしたのではなく、歌詞をそれをもとにそれぞれでつくった映像なのかなぁと。
特に「悪霊少女」は歌詞を手元に絵を描いているように見える。
(ちょっと余談、「メビウス」のMVメイキングにて、MV本編にはなかったメンバーふたりの歌唱映像が確認できるんだよね。。。
メイキング0:05あたりに「♪もうとじてしまってもいいよ」のところ。そっちも見たい。です。)
そこまで想像したうえで、これまたまったくの想像だけど
ポルノ側のスタンスとして、これに近いところがあるのかもしれないな。
お願いする相手に対しても、僕の声を素材として好きなように料理してくださいという、ある種、乱暴な振り方もしているので。
(「その先の光へ」リリース時の岡野くんインタビューより)
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3255
そう考えると、今回のアルバム曲のつくりかたも近い部分がある気がする。
「暁」とか「バトロワ・ゲームス」とか、岡野ははっきり「共作した」って口にしてる。
「暁」で言うと、ポルノの1つの強みでもあるBPMの高いマイナー調のナンバーをイメージして作っていったんだけど、今回はあえてtasukuくんと共作することにしたんですよね。自分はメロディを作るとき、アレンジにかなり引っ張られるところがあるんです。アレンジを聴いたことでメロディがガラッと変わってしまうことが往々にしてある。
だったら今回はポルノのことをよく知ってくれている人にまずはトラックを作ってもらって、そこにメロディを乗せていったらどうだろうかと。
トオミくんと作った「バトロワ・ゲームズ」も同様ですね。そういった作り方は初めての試みでしたけど、すごく面白い経験になりました。
こういうことってたぶん(少なくとも公言するのは)はじめてじゃないかなぁ。。。
…ここまで書いておいて、その意図を図りかねているんだけれど(…)
それだけ周りに託せるようになったというか。そのうえで「ポルノグラフィティ」のふたりとしてなにをやればいいのかを意識してやってるの、かなぁ。
(追記:2022/11/30)
そうか、これ前の記事に書いてたわ。このアルバム『暁』は「ファンに向けて作った」(岡野)って。
そのための手段(のひとつ)が共作だったんだ。
自分たちの作りたいものではなく、ファン(周囲)の聴きたいものをつくるために、
周囲のアイディアを借りるという手法でつくった作品なんだ。なるほど。。。
* * * * * * *
別の話として。観たあとの感想。
わたしは2回観てよかったし、3回目があるなら観たいと思った。
作品としてすきだからというよりは、2回目のほうが理解が進んだと感じるから。
正直に言って、MV単体として「わからない」作品もあったし、全体のストーリーも「わからない」部分は多い。
でも新藤がインタビューで言ってたように、「限られた回数だけ見て」わからないものをわからないまま持っておく経験もだいじにしたいとは思っている。
ひとつだけものすごくぐっときて、映画館では両日とも泣いてしまったMVがあって。
それは「メビウス」。
メロのところ、大勢でカラオケにいるのに、1人だけでこのうたを口ずさんでいる様子が、とても切なくて。
身体は大勢の仲間と一緒にいるのに、頭の中は1人で、ひとりぼっちでずーっと違う歌を聴いている、その切なさ。
そしてその歌は過去に恋人と一緒に歌ってた歌なんだよね。そうなるとその切なさはなおさらで。
その切なさが、この曲のもつ切なさと、刹那と一緒になって、ものすごく共鳴して聴こえて、ぐっときてしまった。
…と書いてみたものの、この感想が理解できないと感じる人もいると思う。
もっとあけすけに言えば、他の人が「この曲のMVはよかった」と言ってらしたMVで、わたしはどうしても生理的に受け付けないものもあった(あえて曲名は書かないけど)
でも、それでよいんだと思う。
そう、わからないものに対して斬りつけるのではなく、自らが「わからない」という事実を受け止めること。認めること。そして抱えていくこと。
ときに目を逸らす、耳を塞ぐというのも、ひとつの抱えかただと思う。
わからない理由を相手に求めて非難するのではなく、わからないという自らの状況を受け入れること。
無理にわかるようになる必要はないけれど、だからといって無理になにかを発する必要もなく。
(もちろん生理的に厳しいものは厳しい。繰り返すけれど、わたし自身もまじで厳しい場面はあった。
ただ、それもひとつの事実で、だれでもなくわたし自身がそのことを受け入れるしかない)
こんな話を友人としていて、思い浮かんだ曲があって。「∠RECIEVER」
目の前の事象をまず受け止めること。
否定や肯定をする前に、声を出す前に、まず出てきたものを受け止めること。
…ここまで書いてきて、だれよりも自分がいちばん耳が痛い。この件だけでなく、日常生活を含めて。。。
でもやっぱりそうありたいよな、と、改めて感じさせてもらっている。
* * * * * * *
そしてもうひとつ気になるのが、最後のインタビューにて。
新藤の口から「この映像(MV?だけ?)を今回のライブで使う」といった趣旨の話があったこと。はたして。
新しい試みは応援したいし、"74ers"の再来みたいで、ついに念願叶うのかなってわくわくする気持ちもある。
"74ers"当時、いわゆる「真っ白な」ファンじゃなく、いまのようなファンだったら、
わたしはあのツアーをどう受け取ってたんだろうなってずっと思ってたから。はてさて。
*1:当日のエンディングで流れた、ストーリー部分のメイキングで映ってた