Dreamin' Dawn

たいがいまぁまぁのポエム

<2022年8月〜9月の読書記録>

夢眠書店通販にて、昨年末に購入。ちびちび、それこそアテのようにして読み進めて読了。
過去に著者がTwitterに投稿した料理のアイディアをまとめた一冊。
ジャンルとしては「レシピ本」になるんだろうか(タイトルでそのことを否定されてはいるけれど)
「料理エッセイ」とかかしらん。

このなかからいくつかは実際に作ってみて、なかにはすでにわたしの定番レパートリー(とよぶほどのものでもない)に入っているものもある。
クコの実入りキャロットラペとか、梅ときのこと生姜のスープとか。そしてこれから作ってみたいものもある。

その一方で、いまのわたしには真似できそうにないアイディアもあれば、
そもそも途中に挟まれるコラムを読むと、そこまで手をかけるのは到底できっこない……と
勝手に落ち込む気持ちになる部分もある(あくまでも、わたしの生活とかけ離れている…という話です)

そして料理のアイディアについては、それこそ140字程度で絵が浮かぶから、
まるでその料理を食べたような気持ちになって、お腹いっぱいになってしまう。

そうなると、どうしてもページをめくる手は止まる。
しかし別の日になると「さて続きを…」となってしまう。自然と。

その理由を考えてみたところで、たぶんだれにでも、比較的多くの人が読みやすい文章なんだろうなと。こう書くと、当たり前の話になってしまうのだけれど。。。
(ちなみに、これはコラムについても共通して感じたところで)

文体に癖がない、と言い切ることは危険ではあるけれど(そう、寿木さんはこういう言い回しをしない)
読者に近づいてくれるわけでもなく、かといって決して遠ざけるわけでもない。つかず離れず、ただそこにある、すっくと立っているような、そんな文章。なんというか…平熱。
その潔さがなんともこころよい。