私に取っての柚木さんのイメージそのまんまだわ、と言いたくなってしまう、Podcast「Y2K新書」リスナー。
もっと分解してみると、、、
柚木さんの…妄想?つくり話?いや、小説も大きくいえば「つくり話」なんだけど、
それこそPodcastなどで聴いているような「おしゃべり」が、小説という形の作品に落とし込まれているように感じた。
だから柚木さんのおしゃべりを聴いているような気持ちにもなるし、
でももちろんフィクションだから、その境目を想像するたのしみもあるし、
総じていまのわたしにとってはよきエンタメでした。あーーー読んでてたのしかった!
やっと読めた。一気に読んだ。
先に「ノンストップ・ノアール小説!」というコピーを目にしていて、なおかつご本人がRTしてらしたいろんな方の感想を目にしていたから、
どんなブラックでどろどろなお話かとびびっていたら、、、さーーーっと読めてしまってびっくりしてる。「ノンストップ」は本当だったわ。。。
あらすじとしては、主人公の花が10代のころ、仲間とともに必死で、犯罪に手を染めながらもお金を稼いで生き抜いてきた記録……なんだけど、これが全然、他人ごとじゃなかった。
だってもう10年以上フルタイム正社員で働いている自分でも、花ちゃんと同じように思ってるんだよね、
みんなどうやって、真っ当に(見える)暮らしを送っているんだろうって。
だって、上から言われた仕事を愚直に、真面目にやる。それだけ言えば今のわたしの環境と、状況と同じじゃん。
なんなら花ちゃんのほうが、"信頼のおける"上から言われた仕事をやってるんだから、より理想的な環境とすら言えるのでは。
それが「犯罪」かそうじゃないかで分けられるって、ねぇ。。。もちろん犯罪は犯罪なんだけど。けど……。
こんなふうに感覚がひっくり返される、揺さぶられる経験は、わたしにとっては小説でしか得られないんだろうと思う(なぜなら、ドキュメンタリーというジャンルの作品を自ら手に取ることはあんまりないから)
だからこそこれからも読みたいし、読まなければとすら思う。
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というわけで2025年、意識的に小説を手に取ろうと思っています。……これ前にも書いた気がするけど。
2024年は19冊でした。今年もよろしくお願いします。