年末に行われていた「さくらももこ展」に足を運んだことをきっかけに手に取りました。
そういえばさくらさんのエッセイ、読んだことなかったなぁと。
図書館で手に取ったのがこの本。
ぱらっと開いた見返しに、展覧会で観て、そのこまやかさに感激した原画が使われていたから。
読了後すぐの感想としては、さくらももこさん、すごいなぁ…。
評判どおり読みやすく、自分自身と重なる節もあり、前半は気楽に読んでいたところで、
後半での気づきとそこからの行動がすさまじい。
本編ではこの思考に至るきっかけから、その後の一連の流れが描かれているけれど、その流れを端的にまとめてくださっているあとがきから抜粋。
簡単にまとめると、夢があったらやってみて、どういう具合か判断し、調整が必要ならそうした方が良い、という事である。
この言葉、大人になって読むと至極まっとうだと思うし、こうありたい、でもなかなか難しいよなぁ…と思ってしまうけれど、
これに高校3年生のときに気がついて、実行していただなんて…。絶句すら覚える。
もうひとつ、この言葉には一言一句共感している。というかわたしの人生の指針のひとつだったわ。、
なれるかなれないかは、一度やってみないとわからないではないか。やらなかったら確実になれないが、やってみたら、やらない場合よりもなれる確率はある。
「♪できる限りはチャレンジ やらないのなら作れないの」(Perfume 「おいしいレシピ」)
最後に余談、途中で気がついたけれど、カバーのそでに入っているイラストも展示で観たものだった。
この空の部分のグラデーションが美しかったんだ…。
「YMO」、イエローマジックオーケストラを聴きはじめて、まだ12年くらい。そんなもんか。
つまり全然熱心なファンとは言えません、という免罪符を掲げたうえで。
今回、「数年前に出版された当時になんで買わなかったんだろう」って思ったけど、
たぶんYMOの関連書籍は多すぎて手を出す気になれなかったんだよな
いわゆる"ベスト盤“についても同じ。『YMO GO HOME!』を図書館でなんの気なしに手を取って、あとから近しいベスト盤の多さにちょっと引いた…という正直な感想。
でもいま手に取って、人生で一度だけYMOのライブに参戦できた"WORLD HAPPINESS 2011"のころのことが書かれている頁を途中まで読んだら、
もうそのままレジに行くしかなかった。
🎌はてっきり教授かと思ってた。笑
細野さんだったんだなぁ。
そしてもうひとつ、今回読むなかで各アルバムについてのイメージが明確になったかもしれない。
特に『BGM』『テクノデリック』の聴きかたが変わりそう。
YMOを聴きはじめたころはこれらのアルバムには正直ピンときてなかったけれど、そこから少しずつすきな曲ができてきて、
その後ここ数年はなんとなく、それこそSpotifyで各曲を単発的に聴いていたところで。
今回これらのアルバムのなりたちや背景を、ほんの一面かもしれないとはいえ知ることができて、
アルバムとしてのストーリーがほんのり見えてきたし、知りたいと思った。