Dreamin' Dawn

たいがいまぁまぁのポエム

<2023年2月の読書記録>

昨年末、「今後の自分の課題は、自他の分離だと思うんだよなぁ…人は人、自分は自分だと割り切ること」と話していたところで、おすすめしてもらったのがこの本。
すぐに手に取りたくて近場の新刊書店で探すも見つからず、ダメ元で調べたら図書館にあった…!

しかしまぁ、これは…どんぴしゃでは。

アドラーといえばビジネス本、というイメージが強くて、
いわゆる「ビジネス本」「自己啓発本」からは距離をとってきた身には、正直ちょっと抵抗もあった。
…いうて「自他の分離」の必要性を感じたのは、仕事に関するところが大きくて。
その時点でわたしも、「ビジネス本」としてこの本を読んでるのかもしらんけど。

とはいえ、仕事もそれ以外も含めて今年掲げた目標のひとつは「自他の分離」
「ひとはひと、自分は自分。だからこそ自分が選んだ道を、自分で正解にしていくこと」



というわけでまぁすすめられたし、と素直に読んでみたんですが。これは…どんぴしゃでは……。

たとえばこれ。

他者と関われば、必ずそこに摩擦が生まれ、憎まれたり、嫌われたり、裏切られたりといったことが生じます。
そうなって傷つくのが怖いので、「他者と関わりを持たないようにしよう」と考えるのです。そう思うために他者を敵と見なさなければならないのです。

ほんまそれな……。
もう書くのも恥ずかしいくらいだけれど、元来あまり人と関わりたくない、そして人に興味がない*1タイプのわたしのことですね…。

「他人との関係のなかにしか、生きる喜びや幸せはない」
あぁ、そのとおりだってことも知ってはいるんだけれど。だからこそ相手を選んで、関わるようにはしているつもりだけれど。。。ううっ



そして読んでいくなかで、ジェーン・スーさんから聴いたお話と重なる部分も多いと感じた。
それこそ冒頭に書いた「自他の分離」も、スーさんの「落ちかけたコップを拾わない」っていう話から出てきた部分もあるし。

テーブルの端から水の入ったコップが落ちそうになっていても、走ってキャッチしに行くのをやめるのだ。
たとえコップがガシャーンと落ちて床が水浸しになっても、「あらぁ~」という顔をして動かない。後始末にも行かない。
そういう、手を出さない胆力を育てる。

kinomegumi.co.jp


これは今回の本でいうところの、この部分だと思った。

あることの最終的な結末が誰に降りかかるのか、その責任を最終的に誰が引き受けなければならないかを考えれば、そのあることが誰の課題かわかります。
(中略)
親は子どもが学校に行かなかったり、子どもが勉強しなかったりするのを見て、イライラしたり、不安になったりしますが、
イライラや不安にどう向き合うかは、子どもの課題でなく親の課題です。


そのほかにも、スーさんのいうところの「他人はあなたの人生を輝かせるための書き割りではない」って、
アドラーのいうところの「自分が他者の期待を満たすために生きているのでないとすれば、同じ権利を他者にも認めなければなりません。
他者も自分の権利を満たすために生きているわけではないということです」ってことだよなぁ、など。


ちなみにその後、別の新刊書店で「ブックス」として新装された版を発見して購入。それが冒頭に載せたリンクです。
折に触れて読み直します、という決意表明のつもり。

*1:先日友人にズバッと言われて、その通りだと思ってるいまとても