読書記録
オール・ノット作者:柚木麻子講談社Amazon柚木麻子さんの小説2冊目。1冊目に読んだ『早稲女、女、男』と違って、ちゃんと「物語」を読んだ気がする。「横浜」って、こういう街だったんだなぁ。F・マリノスのサポーターになって15年以上、毎年何回も訪れる、…
早稲女、女、男 (祥伝社文庫)作者:柚木 麻子祥伝社AmazonKindleにて、柚木麻子さんの小説をはじめて読みました。 早稲田を受験するチャンスがあったのに受けなかった身(そしてさらに言えば女)として、ゾクっとする、身につまされるような経験だった、、、 …
流星シネマ (ハルキ文庫)作者:吉田篤弘角川春樹事務所Amazonこの夏、夢眠書店にて、たぬきゅんブックカバー(ミントグリーン)とともに購入。 ほのかな暗闇のなかをほのかに照らす、あたたかい炎のようなイメージ。 たぶん、きっと、おそらくは。 林芙美子『…
きれいになりたい気がしてきた作者:ジェーン・スー光文社Amazon「エッセイスト」と言われるかたはだれでもそうなのかしらん、スーさん、掲載誌によって文体を変えてるんだなぁと改めて。 「文体」というよりは「口調」かなぁ(ラジオやPodcastでお話を伺うこ…
いい子のあくび (集英社文芸単行本)作者:高瀬隼子集英社Amazon短編〜中編が収録された単行本、だけれども、なにはともあれ表題作。 …こうして言葉にされて、読者として体験した感想としては「こわい」んだけど、普段の自分を振り返るとめっちゃ「わかる」ん…
10 Mame Kurogouchi作者:Mame Kurogouchi青幻舎Amazon「やっと読み終わった」のは事実なんだけど、「まだ全然読めていない」という気持ちも大きい本 ふしぎ
ぼくはあと何回、満月を見るだろう作者:坂本龍一新潮社Amazon買うつもりはなかった。いつかそのうち図書館で借りて読めばいいじゃん、と思っていた。 なぜなら教授、坂本龍一さんのファンではないと自覚していたから。でもやっぱり発売日には本屋さんに行っ…
LOVE TOGETHER YUKIHIRO TAKAHASHI 50TH ANNIVERSARY作者:高橋 幸宏KADOKAWAAmazonみんな、幸宏さんのことだいすきなんだよね。もちろんわたしもだよ。 まるごと 腐女子のつづ井さん (文春文庫)作者:つづ井文藝春秋Amazon定期的にごはんを食べに行くお店にて…
一旦、退社。~50歳からの独立日記作者:堀井美香大和書房Amazon4月、神戸で時間があったので、三宮の気になっていたカフェに…向かう前に、書店で購入。 そのときは「ファスティングもどき」の話がおもしろすぎて文字通り抱腹絶倒、静かなカフェで大変困った…
おつかれ、今日の私。作者:ジェーン・スーマガジンハウスAmazonWebサイトの連載を元にした本。連載をずっと読んでいたので、書籍化すると知って発売日に買いに行った。kinomegumi.co.jp「今日の」わたしにも効いてるし、たぶん「いつかの」わたしにも効くん…
老人と海(新潮文庫)作者:ヘミングウェイ新潮社AmazonこれまたPodcast番組「OVER THE SUN」より。 購入したのは昨年10月の大分遠征時(!)、ギタージャンボリーへ向かう飛行機の中で、ようやっと読了。 まぁその、慣れないヘミングウェイの文章で、なかな…
NHK「100分de名著」ブックス アドラー 人生の意味の心理学―変われない? 変わりたくない?作者:岸見 一郎NHK出版Amazon昨年末、「今後の自分の課題は、自他の分離だと思うんだよなぁ…人は人、自分は自分だと割り切ること」と話していたところで、おすすめして…
ひとりずもう (集英社文庫)作者:さくらももこ集英社Amazon年末に行われていた「さくらももこ展」に足を運んだことをきっかけに手に取りました。 そういえばさくらさんのエッセイ、読んだことなかったなぁと。 図書館で手に取ったのがこの本。 ぱらっと開いた…
コーヒーと短編millebooksAmazon編者が「コーヒーを飲みながら読んでほしい」短編たちを集めた本。 まぁそう言われるとコーヒーを飲みながら読みたくて、でも自宅でコーヒーを飲む習慣はなく、 その結果、お店でイートインができるタイミングでちびちびと読…
ヘヴン (講談社文庫)作者:川上未映子講談社Amazon先月、松山の古本屋で文庫本を購入し、療養中に読了。再読。とにかく描写が重い、具合が悪くなりそうなくらいには重い(いや具合が悪いときに読んだんだけど) その場面でいかんせん画が浮かんでしまって。 …
日本習合論作者:内田樹ミシマ社Amazon頼りにしている本屋さんの「ミシマ舎フェア」で購入。 mishimasha.comそのコーナーにはおみくじがあって、くじにはミシマ舎のさまざまな書籍から抜粋された一節が書かれていて。 引いたくじに書かれていたのが、この本の…
わたしのごちそう365 レシピとよぶほどのものでもない (河出文庫)作者:寿木けい河出書房新社Amazon夢眠書店通販にて、昨年末に購入。ちびちび、それこそアテのようにして読み進めて読了。 過去に著者がTwitterに投稿した料理のアイディアをまとめた一冊。…
ひえーっ全然読めていない、、、6月も読了できた本がなく、、、 ちなみに8月と9月も合算になります(だれかへの予告) はみだしの人類学 ともに生きる方法 NHK出版 学びのきほん作者:松村 圭一郎NHK出版Amazonこのタイミングで読んでおいてよかったな。 別で…
このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年 (新潮モダン・クラシックス)作者:J・D・サリンジャー新潮社Amazonたぶん購入時(≒発売時)以来の再読。となると…4年前になるのか。サリンジャーの作品をはじめて読んだのが、その2018年で。その…
もののはずみ (小学館文庫)作者:堀江 敏幸小学館Amazon図書館で文庫版を借りて読了。 ものもひともタイミングだよなぁ…と、自分の城をつくりはじめて約9ヶ月で感じた次第。 そして堀江さんの言葉づかい(言葉あそびと言ってもいいのかも)のおもしろさに気が…
「美しい」のものさし作者:AYANA双葉社AmazonビューティーライターのAYANAさんの初著書。「北欧、暮らしの道具店」での連載エッセイがもとになっている。hokuohkurashi.com AYANAさん、ファンです。 そのお考えに共感するところが多くあるし、その点に惹かれ…
眠れない夜は体を脱いで (中公文庫)作者:彩瀬まる中央公論新社Amazon(読んだのはハードカバー。表紙が美しかったな)久しぶりに小説然とした小説を読んだなぁ。 休日の午後、もしくは寝る前の時間のような、いまの日常と切り離された世界に浸る感覚。なつか…
82年生まれ、キム・ジヨン作者:チョ・ナムジュ筑摩書房Amazon韓国で生まれ育った女性、キム・ジヨン氏の半生(自身のルーツから、1人の女児の母として暮らしている現在・33歳の生活まで)を、 彼女の主治医である精神科医のカルテという形で追っていくお話。…
BRUTUS(ブルータス) 2021年 10月15日号 No.948 [特集 村上春樹 上 「読む。」編] [雑誌]マガジンハウスAmazon「本」のなかでも「雑誌」という媒体を手に取るときに、すくなからず実用性を求めてしまうのはわたしだけでしょうか。 これを読んで終わりにすると…
きょうの猫村さん 1作者:ほしよりこマガジンハウスAmazonもしかして、(1)を読んだことがなかったのかも…。 知らない設定が多くてびっくりしてる。 幸いにして近くの図書館に揃っているので、ぼちぼち読み返していこうと思うなど。* * * * * * * ま…
「読む」って、どんなこと? NHK出版 学びのきほん作者:高橋 源一郎NHK出版Amazon 冒頭で取り上げられていた、小学生の「国語(こくご)」の教科書に書かれている「読みかた」の指南。 "教科書的な"と言われるとあまりよい意味を思い浮かべない場面も多いけ…
どうかご自愛ください――精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン作者:ユン・ホンギュンダイヤモンド社Amazonまぁ広告で目にしたタイトルきっかけで手に取ったし、 まぁそこに引っ掛かるのはPodcast番組「OVER THE SUN」からだよねTBSラジオ『ジェーン・ス…
というわけで読みかけの本が積まれておりまして 7月から読んでたもので、7月中に読了したものがなかったので、8月と合算しますね(もうなんでもあり)(…) モーム短篇選〈上〉 (岩波文庫)作者:モーム岩波書店Amazonたぶん前にも書いた気がするけれど、モー…
下着の捨てどき (文春文庫 ひ 20-12)作者:平松 洋子文藝春秋Amazon 著者初読。 ビューティーライターのAYANAさんをきっかけに手に取った本。とはいえ平松洋子さんの文章、これまでも何度かインターネット上で読ませてもらったことはあった (雑誌『GINZA』の…
愛の夢とか (講談社文庫)作者:川上未映子講談社Amazonたしか図書館で借りての初読だったはず、文庫を買って再読。 たぶん前回読んだときよりもしっくりきたとりわけ『十三月怪談』 「死んだらどうなるのか」を考えた作品は古今東西たくさんあるし、この作品…